購入前に要チェック!危険性の高いキャットフードの見分け方

キャットフードを選ぶとき、その種類の多さに戸惑うことはありませんか?値段も市販の安価なものからプレミアムフードまで、実にバラエティ豊かです。

 

飼い主の本音としては安い方が有難いところですが、残念ながら値段とフードの質はある程度反比例します。誰でも知ってるような有名なメーカーでも、素知らぬ顔で危険な材料を使っているのが現実なのです。

 

そこで今回は、危険性の高い原材料をまとめました。猫の体質や好み、年齢などによって検討材料は様々ですが、何を基準に選ぶべきか分からない人はぜひ参考にしてみてください。意外と使われているフードが多くて驚くかもしれませんよ。

 

 

穀物(大豆・麦・トウモロコシ)

コストを抑えて大量生産できるため、多くのドライフードが主原料として使っています。フードの3割程度であれば消化に問題ないという意見もありますが、糖質の代謝が苦手な猫にとって穀物はあまりお勧めできません。摂り続けることで膵臓への負担が大きくなり、アレルギーの原因にも繋がります。さらに消化吸収が充分にできないため、下痢や嘔吐、慢性的な栄養不足になりかねません。多少の穀物は問題ありませんが、主原料となるとデメリットの方が大きくなります。

 

 

副産物/ミール/粉

骨、皮、内臓など、食肉として流通することのできない部分のことです。人間が食べることのできない粗悪な肉や魚が使われている可能性が高く、表現が曖昧であればあるほど安全性が低いと言えます。中には人間用の材料を使っているフードもありますが、値段が安いものには必ず入っています。また製造過程に使用した材料については表示義務がないため、防腐剤や酸化防止剤などを添加していても原材料には記載されないのです。

 

 

ビートパルプ

 

甜菜(ビート)から砂糖を取り出した後の繊維です。腸内環境を整えたり毛玉排出などに役立ち、便秘改善やダイエットを目的としたフードに使われています。しかし胃腸の働きが低下していたり繊維の量が多すぎると、内臓に負担をかけるだけでなく便秘を悪化させます。また抽出する際に使用する硫酸系薬剤が残っている可能性が高く、便の排出を促す神経伝達に影響を及ぼすこともあります。

 

 

香料

食いつきをよくするために用いられますが、良質の食材を材料にしたキャットフードに香料は必要ありません。香料が使われているものは「香りで誤魔化さねばならない事情があるフード」と認識してもいいでしょう。

 

 

合成添加物

BHA/BHT

油脂や魚介冷凍品などに使用される酸化防止で、もともとは石油の酸化を防ぐために開発されたものです。化学構造が生体の構成物質と似ているため、代謝の過程で誤って取り込みやすい性質を持っています。どちらも発がん性が指摘されており、とくにBHAは環境ホルモンとして作用すると言われています。

 

エトキシキン

日本では食品や農薬への使用は禁止されていますが、家畜や養殖魚の飼料への添加は認可されている酸化防止剤です。使用量の制限が設けられているものの、動物実験において発がん性が明らかになっています。ラベルに記載されることはほぼありませんが、4Dミートやミール類に使用するケースが多いので、それが一つの判断基準にもなります。

 

没食子酸プロピル

BHAやBHTよりも強力な酸化防止作用をもち、国内ではバターなどの油脂類や化粧品などに用いられています。大量摂取により変異原性・染色体や遺伝子修復機能の異常、肝機能の低下などを引き起こす可能性が指摘されています。

 

亜硝酸ナトリウム(亜硫酸Na/亜硫酸ソーダ)

保存料や発色剤として使用されます。肉や魚介類に含まれるアミンという物質と結合し、ニトロソアミンという強力な発がん性物質が発生します。さらに中枢神経麻痺や生殖毒性などが動物実験により確認されています。

 

エリソルビン酸ナトリウム

キャットフードでは酸化防止剤として使われますが、人間用の食品ではハムやソーセージなどに添加されます。亜硝酸ナトリウムと合わせると高い発色効果が得られることから、併用されることが多い添加物です。動物実験での発がん性は認められてはいませんが、長期の服用による死亡例が報告されています。

 

着色料(赤色102号/40号 青色1号/2号 黄色4号/5号)

安価で着色力が強いため、キャットフードに使われることの多い合成着色料です。赤色系は発がん性や甲状腺の異常、青色系はアレルギーの誘発やウイルスへの感応性、呼吸器官の炎症などの危険性が挙げられます。黄色系は発がん性加えて、喘息や蕁麻疹、下痢などのアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

 

グリシリジン/アンモニエート

甘味料の一種で、人間用の食品への添加は禁止されています。摂取し続けた場合のリスクや安全性について不明瞭な点が多いため、できれば愛猫に食べさせたくはない添加物です。

 

 

健康の第一歩は原材料チェックから

ヒューマングレードを謳うキャットフードに注目が集まっていますが、それは逆に人間が食べられないものを材料にしたフードが主流となっていることでもあります。質の悪い食材や猫にとって好ましくない材料、人間の食品では禁止されている合成添加物を使用したフードはたくさん存在します。

 

メーカーは摂取許容量の範囲内であることや、キャットフードによる発がん性が認められていないことなどを理由にしていますが、大切な愛猫にあえて食べさせたいかどうかは聞くまでもありません。

 

各々の家庭の事情や材料に対する見解も異なるため、一概にフードの善悪を決めるわけにはいかないかもしれませんが、まずは購入前にパッケージ裏をチェックするクセをつけてみてください。知ることは愛猫の守るために大切なことです。少しでも安全なものを食べさせたい、と願う人の判断基準になればと思います。

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ドライ、ウェット、グレインフリーの違い
キャットフードのドライ、ウェット、グレインフリーの違いをまとめて、どれが猫にとって最適なのか考察しました。
グレインフリーとは
猫は肉食なので穀物に多く含まれる炭水化物をうまく消化することができず膵臓に負担がかかるというデメリットがあります。グレインフリーキャットフードのメリットはアレルギー対策、下痢・便秘対策、肥満予防です。選ぶ際は猫の年齢や状態に合わすことが大事です。
切り替え方のコツ
キャットフードを変える場合は、1週間かけて徐々に新しいキャットフードへ移行することが大事です。急に餌を変えると胃腸を壊したり、吐いたりします。
賞味期限
キャットフードの賞味期限は猫が安全に美味しく食べられる時間です。ただし時間が経過すると風味や質感が劣化するので、できるだけ早めに消費することが大事です。
適正な給与量
子猫は体重に200kcalをかけた数値、成猫は体重に80kcalをかけた数値が一日必要なエネルギー量です。それを元に2〜3回に分けてキャットフードを与えるのがよいでしょう。各キャットフードの包装に100g当たりのカロリーが記載されているので、必ず参考にしてください。
酸化を防ぐ保存方法
キャットフードに含まれる脂質は酸素に触れると酸化し、猫の体内に蓄積して細胞をむしばんでいき、下痢やおう吐、発疹などの病気の原因となります。酸化をを防ぐには密封保存したり、できるだけ早く消費することが大事です。
保存場所と容器
キャットフードのドライタイプは一つの袋を長期間に渡って使用するため、適切な保存方法が必要です。また真空パックなど保存に適した容器を用いることで、品質の劣化をある程度抑えることができます。
食べない理由と対処法
猫がキャットフードを食べない理由は味の飽き・食器・環境の変化によるストレス・加齢・病気などが原因です。うまくキャットフードを食べさせるには、トッピングをつけたり、温めて臭いを強めたり、ローテーションで味に変化を混ぜたりすることです。
糞尿の臭い
臭いが強いキャットフードを食べると、その猫の糞尿の臭いも強烈になる傾向があります。茶カテキンが配合されるキャットフードは消臭効果があるのでおすすめです。ただし餌の切り替え方には気を付けてください。
フードボウル
猫が毎日使うキャットフード用のお皿(フードボウル)は、大きさ・深さ・重さ・材質の4点に注目して選びましょう。特に形状によって猫の髭があたったり、深すぎて食べにいことがあるので注意が必要です。
ねこまんま
白米に味噌汁や出汁を取った後の煮干し、かつお節、魚の骨などを混ぜた残飯がねこまんまです。ねこまんまは人間の残飯を用いるので、基本的にキャットフードの代わりにはなりません。しかし正しい知識を持って適切に作れば安全なキャットフードになります。
歴史
ペットフードは19世紀イギリスで生まれ、20世紀に入りアメリカを中心にドッグフードとキャットフードが販売されるようになりました。日本のキャットフードの歴史は1972年から始まり、経済成長に伴うペットブームと共に発展してきました。
飽きない理由
猫は人間と比べて味覚が鈍感ですが、苦味と酸味には敏感です。子猫から与えているキャットフードは飽きないことが多いですが、湿気や鮮度などで食べなくなることがあります。飽きさせないためには猫用ふりかけやおやつをトッピングするなどの工夫も大事です。
免疫力
猫の免疫力を向上させることで寿命を延ばすことが可能です。良質なキャットフードで善玉菌を増やすか、運動・ストレス発散により猫の免疫力をつけることが可能です。市販の安価なキャットフードは添加物や炭水化物が多く含まれており、悪玉菌が増えるので逆効果です。
トッピング
猫がキャットフードを食べない時は市販の猫用オヤツやウェットフードをトッピングを与えることで食べさせることができます。また牛肉や豚肉など手作り食材なども効果的です。トッピングを充てる際の注意点もまとめました。
防災
災害発生時にペットをどのように守るべきかの心構えをまとめました。キャットフードは1ヶ月分備蓄しておき、キャリーバッグや首輪・リード、常用している薬、飲み水、トイレなどの身のまわりのアイテムも準備しておくことが大事です。
フードパズル
フードパズルは猫の狩猟本能を刺激することでストレス発散につながります。またキャットフードを食べるペースが遅くなり満腹感を得られるのでダイエット効果も期待できます。ただしフードパズルの注意点を守らないと弊害が生じることもあるので気をつけましょう。
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飼い猫を長生きさせるために必要なキャットフードのポイントをまとめました。また、食事以外で気を付けたいこととして病気のリスクや原因も紹介しています。最終的には猫のQOLは飼い主次第なので、後悔しない飼い方を心がけましょう。
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