キャットフードの酸化を防ぐ保存方法

キャットフードをいつもどうやって保存していますか?購入時の大きな袋のまま?それともストッカーなどに入れ替える?開封したてのフードは美味しそうに食べるけど次第に食いつきが悪くなるという時はフードが酸化しているのかもしれませんよ。私たちだって開けっ放しにしていたお菓子なんて食べたくないですよね。猫だってフレッシュがいいに決まってます!

 

愛猫の健康にも関わるキャットフードの酸化と保存方法。今回はそんなテーマに迫ってみたいと思います。

 

 

酸化したキャットフードの怖さ

キャットフードに多く含まれる脂質は酸素に触れると酸化します。脂肪が酸化すると過酸化脂質という悪玉コレステロールになり、体内に徐々に蓄積しながら細胞を徐々に蝕んでいくのです。下痢や嘔吐、発疹などの症状だけでなく、将来的にアレルギーやガンなど病気の原因にもつながる可能性がでます。

 

ここで厄介なのが、酸化したドライフードは見た目に変化がないということです。酸化すれば栄養化が下がり、味も臭いも劣化しますが、防腐剤の影響で私たち人間にはほぼ区別できません。だからこそ酸化したキャットフードは怖いのです。

 

1日放置されたキャットフードや、猫が臭いを嗅いで食べない場合は酸化しているかもしれません。キャットフードがベタつくようなら、それは完全に酸化してしまっている証拠です。すぐに捨てましょう。キャットフードは私たちが思っている以上に劣化するスピードが早く、あっという間に酸化するのです。

 

もともと小分けで密封されていても、袋の中に空気が存在している以上酸化は進みます。さらに温度や湿度、光なども酸化を促す要因となります。高温になる場所や温度変化の激しい場所、直射日光のあたる場所に保管してはいけないのはこのためです。

 

 

キャットフードの適切な保存方法

一番手軽な方法は、購入後すぐにタッパーやジップロックに小分けにすることです。1日分ずつ分けておくとさらに効果的です。ジップロックは空気を浸透させるので保存には向いていないという意見もありますが、食品乾燥剤や脱酸素剤を一緒に入れておけば、何もしないよりは酸化を防止できます。

 

もっと気をつけたい人はアルミ素材のジッパー付きの袋が便利です。本格的に空気に触れさせたくない場合は少々高価ですが、真空にできる容器や専用の機械を活用するのもいいかもしれません。

 

ストッカーで保存する場合は、底に脱酸素剤を入れておきます。キャットフードを入れ替えたら、その上からビニール袋や新聞紙を丸めて入れましょう。要は容器内の余分なスペースを減らして、中の空気を追い出すことが狙いです。薬の瓶にも一番上にビニール袋が詰まっていますよね。こうすることで脱酸素剤の効果を高めているのです。

 

それでも酸化が心配!という人は冷凍保存も。翌日分だけ別容器に入れて自然解凍して与えます。ちなみに冷蔵保存はNG!出し入れ時に結露がついてカビの原因にもなり、他の食品のニオイがついてしまうのでやめておきましょう。

 

ウェットフードは生モノなので、開けたらすぐに使い切ってください。1匹飼いで食べきれない場合、1日ほどであれば冷蔵保存できます。缶のままだとカビや雑菌が移ることもあるので、必ず別容器に移してくださいね。

 

 

酸化防止はどこまで取り組むべきか

キャットフードを酸化させないための保管方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。多頭飼いのため保管するフードが大量だったり、そこまで手間をかけられないなどの事情もあるでしょう。愛猫が毎日食べるものだからこそ最良の状態で保存したい。飼い主であれば誰しも思う気持ちですが、酸化防止にこだわりすぎるとそれはそれでしんどいものです。

 

メーカーはあくまで「高温多湿・直射日光を避け、開封後は1か月以内に消費すること」を基本に製造しています。まずは1か月でフードを与え切るということを心がけることから初めてみてはいかがでしょうか。

 

酸化に対してどこまで気を配るべきかは飼い主次第です。まずは酸化が愛猫に及ぼす影響や、今できる中で愛猫にとって最良の方法を選んであげましょう。

 



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