キャットフードで猫の便秘はどこまで解消できるのだろうか?
便秘症の猫は吐き気を催し頻繁に嘔吐を繰り返す場合が多いですが、吐くことによって猫が受けるストレスは尋常ではなく、慢性化すると食道炎などの厄介な病気を発症することにもなりかねません。
そこで今回は、便秘を解消するキャットフードについてご説明します。
そもそもなぜ便秘症になるの?
猫はもともと水をあまり飲まない動物なので、排泄物は水分が少なくなりがちなため便秘になりやすいと言えます。また水分不足が尿のpHバランスを崩して、尿路結石のリスクも高まります。
加えて、猫は基本は肉食であり野菜など食物繊維が豊富な食品を食べることはまず無いため、元来便秘になりやすい体質を備えていると言えるかもしれません。
便秘解消キャットフードってどんなものがあるの?
便秘解消のキャットフードとしては、一般的なキャットフードに比べて繊維質成分が2倍程度多く配合されていて通じを改善し排泄を促す効果が期待できます。
このタイプのキャットフードは、毛玉吐きを軽減する毛玉ケアのものとしても利用されますが、狙いは胃に溜まった毛玉を腸まで送り肛門から便と一緒に排泄するというものです。
ただし、このタイプを長毛種の猫に与えた場合、胃に溜まる毛の量が多いため便秘気味の猫では便の量が多くなり過ぎてかえって便秘を悪化させかねないので注意が必要です。なので長毛種は毎日のブラッシングで抜けやすい毛を落としておくのが効果的です。
また、別のタイプの便秘解消キャットフードとして、アボガドオイルなど便を軟らかくする成分を配合したものがあります。
便の臭いも少なくできるものが望ましい
便秘解消で排泄される便の量が多くなるため、できれば便の臭いも少なくしてくれるキャットフードが望ましいところです。実際に消臭効果も兼ね備えたキャットフードが出てきていますが、猫への負担を考えた場合、化学的に合成された物質によって消臭効果を持たせたものは避けた方が無難です。
便秘解消キャットフードには消臭成分として天然由来成分を配合し、臭いの軽減に成功したものがあります。具体例として、腸内の善玉菌に働きかけて臭いが少ない便を作り出す天然オリゴ糖のような天然由来成分を配合したキャットフードもありますので検討してみるのも良いかもしれません。
まとめ
「便秘は万病のもと」と言われ、腸内環境を整え便秘を解消することで健全で健康的な生活が送られるのは人間の場合も猫の場合も同じです。今回ご紹介した内容を参考に、自分の飼っている猫にとって、どのタイプのキャットフードが一番適しているか、実際に使ってみて吟味し最適なものを選ぶようにすると良いでしょう。
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- 尿路結石
- 猫の尿が酸性またはアルカリ性になると結石ができるのが尿路結石です。膀胱や尿道を傷つけるだけでなく、尿道閉塞になって死に至る危険性もあります。pHコントロール系のキャットフードや水を与えることで改善します。
- 腎臓病
- 猫は人間ほど腎臓が強くないので、高齢になると腎不全などの病気を発症しやすいです。腎臓病になった場合は獣医師の指示のもとロイヤルカナンやプリスクリプション・ダイエットなどの療法食を与えましょう。
- 毛玉
- 猫はグルーミング(毛づくろい)をすることで毎日一定の毛が胃の中に入り込みます。少量であれば糞とともに排泄されますが、量が多すぎると吐き出していまします。そのため毛玉ケア(ヘアボール)コントロールキャットフードがあります。
- 吐く
- 猫が吐く原因の多くは毛玉ですが、キャットフードの成分にアレルギー反応を示したり、餌の切り替えがうまくいかなかった可能性もあります。しかし重大な病気の危険性もあるので、症状によっては獣医師に相談することも考えましょう。
- 膀胱炎
- 猫の膀胱炎は感染、尿路結石が主な原因です。突発性膀胱炎もあり、ストレスや肥満、キャットフードが原因となる場合もあります。再発予防のために、クランベリーやオメガ3脂肪酸などが入っていてpHコントールに優れたキャットフードがおすすめです。
- デンタルケア
- 飼い猫の多くが患っている歯周病は、口臭や嘔吐などの症状を伴います。悪化すると心臓や肝臓、腎臓などにも障害がでます。猫の歯周病予防には定期的な歯磨きやデンタルケアキャットフードが効果的です。また毎日のチェックを欠かさないことも大事です。
- 避妊
- 雌猫は生殖器を維持と発情の過程において多大なエネルギーを消費します。そのため避妊手術を施すと、同じ量のキャットフードを与えていても太りやすくなります。肥満にさせないために、低脂質・低カロリーのキャットフードを選び、運動をさせることが大事です。
- 抜け毛
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- フケ
- 猫のフケ対策は毎日のブラッシングが効果的です。お風呂に入れたらしっかり乾燥させることが大事です。フケ対策のキャットフードはオリジンとFORZA10です。症状が重い時は動物病院に連れて行きましょう。
- 肥満
- 猫の肥満は脂肪肝や心筋症などの病気を発症するリスクがあります。肥満猫に適したキャットフードは高たんぱく質な餌です。低カロリーでダイエット向きのキャットフードは消化不良になる可能性があります。給餌の工夫と運動で、長期的な視点で肥満を解消させましょう。
- 妊娠
- 妊娠中の猫は通常の1.5倍程度のカロリー摂取が理想的です。タンパク質、カルシウム、ビタミンが豊富に含まれる妊娠中におすすめのキャットフードを紹介します。
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