猫のフケ対策とおすすめのキャットフード

猫もフケが出ることをご存知でしょうか。換毛期を迎える春や秋に出やすく、ブラッシングをしていて気付くケースが多いようです。初めて見たときは少し驚くかもしれませんが、基本的に心配する必要はありません。新陳代謝が衰えた高齢猫にも見られる症状です。

 

新陳代謝の異常や乾燥など様々な原因が当てはまりますが、あまりにも量が多い場合は病気やアレルギーの可能性も考えられます。今回は猫のフケの原因や対処方法、そしてキャットフードでできる予防策などを見ていきたいと思います。

 

 

フケの対処方法

最も効果的なのはブラッシングです。抜け毛と一緒にフケを取ることができ、皮膚のマッサージにもなるため血行が良くなります。地肌を傷つけないように、優しく丁寧にしてください。固く絞った濡れタオルで体を拭いてからブラッシングすると、静電気が起きにくくなります。

 

空気の乾燥も要注意です。猫にとって快適な湿度は50~60%と言われており、加湿器を使って保湿することも大切です。クーラーをつけたままであれば、時々窓を開けて換気してあげましょう。

 

お風呂に入れるのも一つの手段ですが、やりすぎは禁物です。シャンプーがフケやカビの原因にもなることがあるので、「よく濯ぎ、よく乾かす」を念頭に入れておきましょう。オリーブ油で地肌をマッサージしてからシャンプーすると、皮膚が保湿されるのでオススメです。

 

またストレスが原因となっているケースもあります。猫はとってもデリケートな生き物です。思い当たる理由があればそれを排除し、一緒にたくさん遊んでストレス解消してあげることで、少しずつ症状が治まることもあります。

 

 

フケ対策できるキャットフード

あれこれ対策しているにも関わらず一向にフケ改善されないときは、与えている食事が原因になっているかもしれません。合成添加物や質の悪い材料が含まれていると栄養不足を招き、代謝のサイクルが乱れます。さらに食物アレルギーを起こしたときにもフケが発生します。

 

症状を治めるための第一条件は、化学物質やアレルゲンになりやすい材料を使用していないキャットフードを選ぶことです。猫のフケ改善に定評のあるキャットフードをご紹介するので、是非参考にしてみてください。

 

①Orijen(オリジン) キャット&キティ

原材料のおよそ80%に肉や魚を使用しているドライフードです。内蔵や軟骨なども含むホールプレイフードなので、猫にとって理想的な方法で栄養を摂取できます。

 

穀物の代わりに様々な果物や野菜を使用することで炭水化物量を抑え、アレルギー体質の猫にも安心して与えることができます。ハーブを何種類も配合することで腸内環境の改善や代謝の促進を図り、皮膚や被毛のコンディションも上げます。

 

放牧で育てられた食材に、カナダ産の天然魚など、ヒューマングレードの材料にこだわっている点も特徴です。製造元であるチャンピオンペットフーズ社の食堂では、フードと同じ材料でつくられた食事が提供されています。さらに自社工場で一貫した管理体制をとっているのも、ペットフードメーカーでは珍しいことです。安全と品質に高い基準が設けられているからこそ、世界中にファンが多いのも納得できます。
>>オリジンキャットフードの評判と口コミ

 

 

②FORZA10(フォルツァディエチ) キャットフード ハイポアレルジェニックアクティウェット

皮膚や被毛の健康維持のために開発されたウェットフードです。パテというよりも、プリンを思わせるような柔らかい形状をしています。療法食に分類されていますが、皮膚の調子が悪いときにトッピングするなど、総合栄養食と同じような使い方もできます。

 

FORZA10(フォルツァディエチ)の製造元はイタリアのメーカーですが、北欧で採れた材料を新鮮なうちに加工しているため、原産国はアイスランドとなっています。オーガニックにこだわった材料でつくられており、残留化学物質によるアレルギーにも配慮しています。

 

材料に使用しているブラックカラントやウスベニアオイなどは、フィトケミカルと呼ばれる抗酸化成分を含む植物です。炎症抑制作用もあるこの成分をマイクロカプセルに閉じ込めることで、より効果的に栄養を吸収でき、皮膚疾患に有効に働きかけます。

 

 

継続することがフケ改善の近道

「たかがフケ」と思うかもしれませんが、猫のフケは非常に軽く空気中にも舞いやすいため、猫アレルギーを発症させる危険性もあります。飼い主と愛猫、両方の健康のためにも早めの対処が重要なのです。

 

すぐに効果は出ないかもしれませんが、病気でない限りフケは必ず改善します。継続させるのは大変なことですが、愛猫のために根気よく対処法を試してみてください。ブラッシングの回数を増やすだけでも効果はありますし、何より愛猫にとって嬉しいスキンシップになります。

 

ただしフケ以外の症状が見られる場合は注意が必要です。脱毛、湿疹、しこり、カサブタなどがあれば、病気の可能性を疑うべきです。ダニや寄生虫が皮膚炎を引き起こすこともありますし、重篤な病気が潜んでいることもあります。時間が解決するということはまずありませんので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

関連ページ

尿路結石
猫の尿が酸性またはアルカリ性になると結石ができるのが尿路結石です。膀胱や尿道を傷つけるだけでなく、尿道閉塞になって死に至る危険性もあります。pHコントロール系のキャットフードや水を与えることで改善します。
便秘
水をあまり飲まない猫は便秘になりやすい傾向があります。食物繊維が豊富に含まれている毛玉ケア用キャットフードを与えたり、ブラッシングをすることで便秘の予防になります。
腎臓病
猫は人間ほど腎臓が強くないので、高齢になると腎不全などの病気を発症しやすいです。腎臓病になった場合は獣医師の指示のもとロイヤルカナンやプリスクリプション・ダイエットなどの療法食を与えましょう。
毛玉
猫はグルーミング(毛づくろい)をすることで毎日一定の毛が胃の中に入り込みます。少量であれば糞とともに排泄されますが、量が多すぎると吐き出していまします。そのため毛玉ケア(ヘアボール)コントロールキャットフードがあります。
吐く
猫が吐く原因の多くは毛玉ですが、キャットフードの成分にアレルギー反応を示したり、餌の切り替えがうまくいかなかった可能性もあります。しかし重大な病気の危険性もあるので、症状によっては獣医師に相談することも考えましょう。
膀胱炎
猫の膀胱炎は感染、尿路結石が主な原因です。突発性膀胱炎もあり、ストレスや肥満、キャットフードが原因となる場合もあります。再発予防のために、クランベリーやオメガ3脂肪酸などが入っていてpHコントールに優れたキャットフードがおすすめです。
デンタルケア
飼い猫の多くが患っている歯周病は、口臭や嘔吐などの症状を伴います。悪化すると心臓や肝臓、腎臓などにも障害がでます。猫の歯周病予防には定期的な歯磨きやデンタルケアキャットフードが効果的です。また毎日のチェックを欠かさないことも大事です。
避妊
雌猫は生殖器を維持と発情の過程において多大なエネルギーを消費します。そのため避妊手術を施すと、同じ量のキャットフードを与えていても太りやすくなります。肥満にさせないために、低脂質・低カロリーのキャットフードを選び、運動をさせることが大事です。
抜け毛
猫は3月と11月に換毛期が来るので、毛づくろいによって毛玉がたまりやすくなります。その結果、食欲不振や吐き気、下痢、便秘、呼吸困難になることもあります。毛玉ケア用キャットフードは食物繊維が豊富ですが、フードだけに頼らず毎日のブラッシングも大事です。
肥満
猫の肥満は脂肪肝や心筋症などの病気を発症するリスクがあります。肥満猫に適したキャットフードは高たんぱく質な餌です。低カロリーでダイエット向きのキャットフードは消化不良になる可能性があります。給餌の工夫と運動で、長期的な視点で肥満を解消させましょう。
妊娠
妊娠中の猫は通常の1.5倍程度のカロリー摂取が理想的です。タンパク質、カルシウム、ビタミンが豊富に含まれる妊娠中におすすめのキャットフードを紹介します。
体臭
猫の体臭の原因とキャットフードでできる対策をまとめました。副産物やミールなどキャットフードに含まれる脂質やたんぱく質の品質が悪いと体臭がきつくなることがあります。また病気や体調不良のサインである可能性もあるので飼い猫の健康チェックは大事です。
癌細胞は日々つくられ、免疫細胞によってその都度撃退されています。しかし加齢やストレスなどが原因で悪性腫瘍へと成長します。重要なのは免疫力を高めることです。基本的な栄養知識をもっておけば、キャットフードで飼い猫の癌の発生や増殖抑制が期待できます。
下痢
猫が下痢をする原因をまとめています。また動物病院で原因が特定できない場合のおすすめの療法食を紹介しています。下痢は猫の体の異常を知らせる緊急サインなのでしっかりと対応しましょう。
アレルギー
猫が食物アレルギーを発症する原因を解説し、アレルギー対策できるキャットフードの選び方、おすすめブランドを紹介します。ただし、生体によりアレルギー物質は異なるので、反応が出たらまずは病院へ連れていくことが大切です。
血便
猫の血便は大きな病気が影響していることもあるため、発見したら診察は必須です。しかし中にはキャットフードが関係している場合もあり、食事内容を見直すことで改善できるかもしれません。血便の知識を深めたうえで、キャットフードでケアする方法を把握しましょう。
軟便
飼い猫が軟便になった時のキャットフード選びのポイントをまとめました。軟便のパターンや原因、キャットフード選びのポイントも紹介します。