猫が最も発症しやすい尿路疾患はキャットフードで予防改善しよう

尿疾患(尿結石)は腎臓疾患と同様に猫がかかりやすい病気の一つです。この病気は、食事に注意を払うことによってかなり軽減できますが、注目すべきポイントはキャットフードのpH値です。pHコントロール系のフードを取り入れることによって治療効果を上げることができます。

 

pHとは水素イオン指数のことで、0〜14の数字で表現されます。0に近ければ酸性が強くなり、14に近ければアルカリ性が強くなります。7が中性で、平たく言うと真水のことです。

 

今回は尿路結石のメカニズムや症状、予防改善するための方法について説明します。

 

尿結石ができるメカニズム

尿結石とは、腎臓、膀胱、尿道に結石ができる病気で、この結石が膀胱や尿道を傷つけたり、重症になると尿道を詰まらせたりします。結石の種類は主に2つあり、一つは尿がアルカリ性に傾くときできる結石「ストルバイト」、もう一つは酸性に傾くときできる結石「シュウ酸カルシウム」です。

 

このような結石は尿に含まれるマグネシウム、カルシウム、リンなどのミネラル成分が増えたり、尿がアルカリ性または酸性に傾くなどphのバランスが崩れたりする時にできます。またあまり水を飲まない猫の習性から尿が濃くなり、それが結石を生成する原因にもなっています。

 

尿結石の症状について

頻繁にトイレに行くにもかかわらず尿の量が少なく、尿に血が混じっていたりどこか落ち着きがなくトイレ以外の場所で用を足したりすることもあります。症状がさらに進むと結石が大きくなり尿道閉塞を起こしたりしますが、その期間が二日以上になると尿毒症にまで発展し命にも関わる状態になります。

 

尿結石の改善法

この病気を改善するには、食事の内容を変える必要があります。尿のミネラル成分やphのバランスが崩れることによって引き起こされる病気なので、与えるキャットフードは含まれるミネラル成分が適正なもので、尚かつpHコントロール系のものを使うようにします。

 

まとめ

猫に尿結石の症状が現れた時にはできるだけ早期に獣医師の診断を受け、腎臓や膀胱、尿道にできた結石は薬で溶かしたり、場合によっては切開手術などで除去することになります。その上でphコントロール系のキャットフードを取り入れて徐々に改善を図って行くことが大切です。

 

そもそも猫があまり水を飲まないことで尿が濃くなりやすいことがこの病気を引き起こす原因の一つにもなっているので、猫の運動量を増やすなどして少しでも多く水を飲ませる工夫をしましょう。

 

ちなみに私は1日1食は必ずウェットフードを混ぜています。また、スープ(カロリーが1桁のもの)を与えています。

 

また、猫にトイレを我慢させないように、いつもトイレは清潔に保っておくことが肝心です。猫砂は定期的に総入れ替えし、ケースも臭いや汚れが目立つようになったら丸洗いしましょう。

 



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便秘
水をあまり飲まない猫は便秘になりやすい傾向があります。食物繊維が豊富に含まれている毛玉ケア用キャットフードを与えたり、ブラッシングをすることで便秘の予防になります。
腎臓病
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