キャットフードの評判や広告を見て選ぶ際の心構え
ここ数十年で、猫の食事内容は大きく変化しました。キャットフードの種類も豊富になり、味や形状だけでなく、ライフステージに合わせたものや、猫の種類別に沿ったものなど、多様化が進むとともに細分化されています。
たくさんある中から、少しでも良いキャットフードを選びたいと思うのが親心です。しかし数が多すぎるあまり、どれを選べばいいのか分からなくなります。値段や愛猫の食いつき具合など、選択基準を持っていれば話は早いのですが、そうでない場合の苦労は絶えません。
CMで見たことのあるキャットフードを選んだり、可愛いパッケージで選ぶこともあるでしょう。ネットで何でも分かる時代ですから、検索して上位に表示されたキャットフードを選ぶ人もいるかもしれません。こうしたイメージや評判で決める人が意外と多いのが正直なところですし、実際ににゃん事典で公開しているキャットフードおすすめランキングもそういう人たちのために提供している情報です。しかしそれは時として、愛猫の健康リスクを高めることもあります。
本カテゴリーでは日本で手に入るキャットフードブランドを全て紹介します。ただしその前に、広告や口コミ・評判でキャットフードを選ぶ際の心構えについてまとめてみました。今後の参考になれば幸いです。
CMやパッケージで喜ぶのは飼い主だけ
TVCMなどの宣伝が人に与える影響は思いのほか大きいです。注視した覚えはなくとも、脳はしっかり記憶しています。迷っているときほど、売り場で見かけるとつい手に取りたくなるのです。CMを流していること自体が信頼に繋がりやすいことも、理由の一つに挙げられます。
こうしたキャットフードは広告費にお金をかけているため、粗悪な材料でバランスを取っている、という意見をよく見かけます。実際のところ詳細は不明ですが、原材料である程度の判断ができます。大々的に宣伝しているメーカーのフードならどれでもいいので、公式サイトで原材料を確認してみてください。食材を上から順に調べてみると、あながち噂だと言い切れないかもしれません。
また商品パッケージも購買意欲を高める要素です。美味しさや栄養バランスの良さを前面に出した、魅力的なキャッチコピーで埋め尽くされています。飼い猫と似た猫が写っているだけで、そのキャットフードを選ぶ人もいるくらいです。しかし本当に見るべきところはパッケージの裏側なのです。
内容の薄いネット情報にご用心
インターネットは、知りたいことがすぐに調べられる便利なツールです。しかし匿名性が強いため、情報の信用度は非常に薄くなります。つまり嘘の情報を掴んでしまうこともあるのです。
口コミや評価が高いと、そのキャットフードを試してみたくなります。しかしその口コミは、実際に利用したことのあるユーザーからの声とは限りません。そのフードの認知度や販売数を上げるための、メーカー側の戦略ということもあり得ます。
また評判の良いキャットフード検索したときに、毎回同じキャットフードの名前が挙がることもあるでしょう。キャットフードを購入したことがある人の、リアルな意見であれば構いません。しかし極端な話、猫を飼ったことがない、または猫に興味すらない人が、ネットの薄い情報を繋ぎ合わせている可能性も否めません。
ネットで多く見かけるからと言って、悪いキャットフードという訳ではありません。利用して良かった、と思えるキャットフードであれば差し障りはないのです。問題は、愛猫に合わなかったときのことです。情報を鵜呑みにしたがゆえ、体調を崩してしまう危険も潜んでいます。持病がある猫には、とくに細心の注意を払うべきです。
イメージや情報だけで決めないで
パッケージに、「健康」「美味しい」「○○に配慮」などのアピールポイントが記載されていても、妄信してはいけません。例えば「シニア猫の健康に配慮」と書かれていたら、その根拠を探る必要があります。実際に配慮しているのは「食べやすさ」のみで、栄養面では何の配慮もされていないケースもあるのです。
製造元が有名なメーカーであることや、国産であることが安全だと思っている人も注意しましょう。大手が手掛ける安価なフードほど、ビックリするような材料や添加物が使われています。日本はペットに対する意識が非常に低く、フードに関する法律も甘いペット後進国である以上、国産の方が危険度は高いと言えます。
またどんなに評判が良く、栄養面で優れていると言われていても、すべての猫に合うキャットフードというものは存在しません。猫によって体質が異なり、必要とするカロリーや栄養は年齢で大きな差が生じるからです。
人間に置き換えてみれば分かりますが、成長期の10代と、代謝の落ちた60代の食べ物が同じでいいはずがありません。勿論、ネットの口コミや評価が参考になることも多いです。あくまで判断材料の一つとして扱うのが、ネットから得られる情報とのベストな距離感でしょう。
キャットフードは「商品」ですから、あの手この手で飼い主にアプローチを仕掛けてきます。私たち飼い主が気をつけるべきは、イメージやネットの情報だけで安易にキャットフードを選ばないことです。原材料や添加物の知識を持ち、愛猫の体質を熟知したうえで吟味してあげてください。
キャットフードブランド一覧
以下に、日本で購入できるキャットフードを50音順にまとめました。詳細情報は個別の紹介記事ができ次第リンクを貼っています。
あ行
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か行
さ行
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た行
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な行
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は行
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ま行
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や~わ行
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詳細ページ
ネスレのキャットフード「ピュリナワン」の口コミと評判をまとめました。またピュリナワンの特徴、種類、値段、原材料と保証成分、飼い猫に与えた感想レポートも解説します。最後に公式定期お届け便でもらえるキャットトンネルも紹介します。
モグニャンキャットフード(MogNyan)は日本のレティシアンとイギリスのペットフード専門家が1年以上かけて開発したグレインフリーキャットフードです。人気急上昇中のモグニャンキャットフードの評判と口コミのほか、飼い猫に与えた体験談もまとめました。
アカナ(ACANA)は原材料のほとんどを地元カナダで調達し、自社工場で製造しているので安心できると評判です。アカナの口コミでも良質な素材や安心感を評価する意見が多いです。
黒缶パウチはマグロやカツオを主原材料として、血合肉を使った総合栄養食です。臭いも、食感も猫にベストマッチで嗜好性が非常に高いです。缶詰の黒缶よりも水分が多めで、分包されているので餌として与えやすいです。
オリジンはカナダが原産国のプレミアムキャットフードです。人工添加物や保存料などは一切含まれず、高たんぱく質で野菜やフルーツなどで栄養満点の最高級の猫の餌です。
シーバ (Sheba)はカリカリした食感とクリーミーな中身になったベルギーのキャットフードです。シーバデュオは二重の食感を楽しめるだけでなく、嗜好性の高い味付けで非常に食いつきがよいと口コミで評判です。
イギリスで開発されたカナガンのキャットフードはグレインフリーです。また人口添加物や保存料は使っていません。カナガンキャットフードの原材料、成分、価格や評判・口コミをまとめました。
フィリックス(felix)はネスレのキャットフードブランドの一つです。「フィリックスやわらかグリル」は嗜好性が非常に高いと評判です。子猫用もあるので成長期の猫におすすめです。口コミでの非常に評価の高いウェットフードです。
メディファス (Medyfas)は麻布大学獣医学部と共同開発された健康維持のための国産キャットフードです。特に下部尿路ケアとして高い評価を得ているメディファスの評判と口コミをまとめました。
「JPスタイル 和の究み」は国内で研究開発・製造された国産キャットフードです。口コミでは食いつきもよく、値段もそれなりに手が出しやすいのが人気です。ただ「混ぜ物しないと食べない」という評判もあるので、小さいサイズから試すのが良いでしょう。
Symply(シンプリー)はイギリスで開発された高級ペットフードです。全5種類のうち鮭を主な原材料とした「Adult Cat Salmon」が輸入・販売されています。シンプリーの評判はそこそこ良く、口コミでは美味しそうに食べていると高評価です。
サイエンスダイエット(SCIENCE DIET)の評判と口コミを集めました。サイエンスダイエットは科学的に実証された健康的を成分をバランスよく配合したキャットフードです。子猫用、肥満対策、毛玉ケア、下部尿路予防など複数の種類があります。
モンプチはネスレのキャットフードブランドの一つです。モンプチは特にウェットフードの種類が豊富で、水分補給に適したパウチやスープなどが評判です。口コミでも食いつきは良いですが、着色料や高カロリーという欠点もあります。
デンマークで開発されたジャガーは食後の血糖値を抑えることを目的とした猫に優しいプレミアムキャットフードです。ジャガーキャトフードの評判はかなり良く、健康的で食いつきも良いと口コミで人気です。
ユーカヌバ (EUKANUBA)は尿路、歯、お腹の健康維持に特化したアメリカ原産のキャットフードです。日本ではユーカヌバのキャットフードの知名度は低いですが、食事療法食として口コミや評判で一定の評価を得ています。
プリスクリプション・ダイエット(PRESCRIPTION DIET)は様々な症状をケアするための食事療法食です。腎臓、肝臓、歯、尿路結石、甲状腺、食物アレルギーなどのケアをしたいならおすすめです。
ウェルネス(WELLNESS)は高たんぱく質の総合栄養キャットフードです。通常版のほか、穀物不使用(グレインフリー)のウェルネスコアもあります。
シシア(Schesir)はイタリアのナチュラルキャットフードです。缶詰のウェットタイプがメインで、袋詰めのパウチタイプもあります。臭いがすくなく食いつきもよいのが口コミで評判です。水分と栄養補給を兼ねておすすめです。
アイムス(IAMS)はマースジャパンのキャットフードブランドの一つです。種類もそれなりにあり、結構食いつきが良いと評判です。口コミでは臭いがきついでの猫の好き嫌いがでるとありました。下部尿路ケアなどの効果ははっきりとはわかりませんでした。
プロプラン(PRO PLAN)はピュリナの高級キャットフードブランドです。口コミでは体調がよくなったという意見が多く、おおむね評判は良いです。ただ食いつきの悪さを指摘する人もいるのと、コスパは悪いと思います。
カルカン(Kal Kan)は日本ではなじみが深く、値段も安いので庶民派のキャットフードとして人気があります。子猫用パウチはAmazonでも評判が良く、食いつきの良さやドライフードへの移行期に最適という口コミが多数あります。
銀のスプーンはユニチャームが販売するキャットフードブランドです。他にも高級な三ツ星グルメ、おやつのハッピークランチがあります。口コミでは安いのに食いつきが良いと評判です。パウチやウェットタイプもおすすめです。
ペティオ(Petio)はフードやおやつだけでなく、サークルやおもちゃ、お手入れ用品や介護用品など様々なペット関連商品を販売しています。一押しの「乾しカマ」は猫が狂ったように食べると評判で、Amazonの口コミでも同じ意見が多数ありました。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)のペット用品では、おむつやトイレ、介護用品やケージなど様々な商品があります。キャットフードはウェットフードの「美食」がありますが、缶切が必要なので口コミの評判は最悪です。私も二度と買いません。
ナチュラルバランス(Natural Barance)はアメリカのキャットフードで、自然由来の原材料だけを使用しています。ナチュラルバランスは猫のアレルギー対策として口コミで高い評価を得ています。ただ食いつきが悪いという評判もあります。
アルモネイチャー(Almo Nature)はイタリア生まれの100%ナチュラル素材を使ったキャットフードです。原材料の安心さが口コミで人気ですが、食いつきについての評判は賛否両論です。輸入品なので購入の際は業者を慎重に選んでください。
アボ・ダーム(AVO DERM)はアメリカ原産のナチュラルキャットフードです。アボガドを原材料に含んでいるのが特徴で、口コミでは毛艶や快便に効果があると評判です。グレインフリーもあり、アレルギー体質の猫にもおすすめです。
ニュートロ ナチュラルチョイス(NATURAL CHOICE)はMARSが販売するペットフードブランドの一つです。Amazonの口コミではかなり高評価で、ペットショップでの取り扱いも多い人気のキャットフードです。評判を聞いて始めた人も多いです。
アーテミス(ARTEMIS)は米国農務省から許可された食材工場から調達されるヒューマングレードキャットフードです。オソピュアグレインフリーフィーライン サーモン&ガルバンゾーとフレッシュミックスの2種類あり、口コミでの評価は賛否両論です。
ロータス (LOTUS)はアメリカ原産のキャットフードです。グレインフリーで人工添加物などを使わない健康的な原材料を使用しています。またパッケージに有名アーティストを採用している点も魅力です。
ロイヤルカナンはフランスに本社を置く世界的なペットフード会社です。総合栄養食から食事療法食、そして猫種ごとに作られたキャットフードなど種類の豊富さから高い評価を得ています。
ハワイの香りが漂うティキキャット (TIKI CAT)はグレインフリーで健康を第一に考えられているキャットフードです。ネットショップでは輸入している業者がほとんどないのが残念です。
ホリスティックレセピー(Holistic RECIPE)はアメリカ原産ですが、日本の気候や観光に合わせた日本専用のキャットフードです。口コミでは便が良くなったと概ね好評ですが、粒が小さくて吐き出してしまうという評判もあるので注意が必要です。
キャラットミックスは安さとでかさを兼ね備えた、大衆向けのキャットフードです。品質はいまいちですが、嗜好性はそれなりに高く、日本では根強い人気を誇っています。
アニモンダ(animonda)は肉類加工・保存処理の経験とノウハウを活かした高品質のドイツ産キャットフードです。どの商品も食いつきが良いと評判ですが、臭いを嗅いだだけで食べてくれないという口コミもありました。一部は穀類が多い低評価です。
グリニーズ(Greenies)は歯垢・歯石ケア歯磨き専用スナックです。猫用グリニーズは1日3回、1回6粒程度を毎日あげ続けることでデンタルケア効果を期待でき、歯を白く、口臭を抑えることができます。ただし値段が高いのでコストパフォーマンスは悪いです。
フィッシュ4キャット(FISH4CATS)はイギリス原産のグレインフリーキャットフードです。サーモン、サバ、イワシなど魚を主な原材料としており、魚好きの猫の食いつきは最高と評判です。ただ口コミでは値段の高さに不満を抱えている人も多いようです。
リトアニア原産のネイチャーズプロテクション(Nature’s Protection)の口コミと評判をまとめています。猫の体内の不純物や毒素を吸着して排出するマイクロゼオゲンを配合のキャットフードです。粒は小さく、原材料と成分に不安があります。
日清ペットフード株式会社が販売する国産キャットフード「解析zeppin」の口コミと評判をまとめています。上品なパッケージデザイン、厳選食材による嗜好性、個別包装による新鮮なカリカリが高評価です。ただコスパは良くないです。
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